でんぷんのりについて
近年は接着剤も進化して、スティック糊も持ちが良くなったり、きれいに貼れるテープ糊もスタンダードなものとなりました。
いろいろな考え方がありますが、当アトリエで紙を紙に貼るときは、特に幼少期には昔ながらのでんぷんのりをメインに使うことにしています。
理由はこの素材でしか味わえない感触を楽しめること、指先の巧緻性を高めることに適した接着剤であること、指先で使うための安全性を確保していることです。
私の記憶ではだんだん指や周りの紙についてきていやだなぁ、ですとか、ささくれに沁みて痛いなぁ、とネガティブに感じていたことをよく覚えているので、それなりに工夫が必要だと考えています。
私も試作をする時に久しぶりに使ってみていますが、今では感触や独特の匂いを楽しんでいます。広いところに指の腹で一気に伸ばすことができるのもでんぷんのりならでは。
こどもたちにもでんぷんのりと仲良くなってほしいのです。
写真は当アトリエのでんぷんのりたちです。
アトリエにいらしたこどもたちの多くが、アトリエの棚にあるこのパッケージを見て「かわいい!これなあに?」と反応してくれます。
「かわいいよね〜。のりなの。中身に色もついてるのよ」と言うと中を開けて「ほんとうだ!使いたい〜!」とうきうきしています。
実際に使うときにはのりを伸ばす時に敷く広告紙がベタベタになっていたら交換したり、お手拭きを用意しておいたりして、なるべくストレスなく楽しめるようにしています。
色付きのりの詰め替えは売っていないのですが、こんなに人気なら食紅を混ぜて作ってみようかな?と思案中です。